ジョイフル (1)

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不思議だ。今、くぅさんとみどりと俺の3人でDP北ラウンジにいる。みどりはご機嫌でカレーパン3つ目に手を伸ばしている。くぅさんは仕事があるからとリアルゴールドだけ。俺はビールを飲んでいる。初めましてのくぅさんとみどりなのに旧知の友人のように楽しく話している。

みどりはいつもよりきれいな格好で、しっかり化粧もしていて、落ち着いた様子でくぅさんにあいさつをした。

「主人がいつもお世話になっています。ありがとうございます。この人、ちょっと思い込んだら押しつけがましい所ありまして、まわりの方にご迷惑かけていないか心配です。」

とできる嫁みたいな発言をした。

「いえぃえ。いつもまわりに気配りしてくれていて癒しですよ、ご主人は。」

とくぅさんが言ってくれて、なんだかくすぐったい気分になった。

みどりは軽く会釈をして、すぐくぅさんに向かって

「何か、召し上がる物取ってきましょうか?」

と言い、くぅさんが、

「いえ、僕が取ってきますよ。奥さまはなにが?」

「あら、なら一緒に。ここ初めてだからすべてが物珍しくて。あなたは座って席を取っていて。」

といつものみどりとは様子が違うふうに言った。

変だ。なにか、おかしい。なにか背中がぞわぞわする。でも気にしていても仕方ない。

くぅさんとみどりが、カレーパンとおにぎりを持ってきてくれた。くぅさんは着いたらすぐに仕事なので、リアルゴールドとビールでカンパイをした。

はじめまして~

みどりが意外とふつうに世間話をしていて、常識人に見えて驚いた。くぅさんも楽しそうに話している。

くぅさんとみどりが楽しそうに話していてくれるおかげで、二人を置いて俺はマッサージチェアを使わせてもらうため席を外した。ちょっと最近肩こってるしな。

そして、チェアに座っている間、色々と考えていた。

もうあれから2か月たつのか。初海外オフで出会った人たちとはその後も順調に交流を続けている。もちろん除くけうけむさん。どうも、あの麗苑での出来事を、かなり根に持っているらしく、行くオフ会の先々で、俺のことを悪く言っているらしい。なぜか、言われるのは俺だけ。フランさんもヤブローさんもスルーで、俺だけ。もちろん、ラリッパさんや$honさんたちは名前ももう覚えていないんじゃないかというレベル。

内容は、赤青は、腰に手をまわして迫ってくるセクハラおやじだとか、金持ちぶってるけれど、すごいケチとか。はままっちょ、言ってるけど、ぶよぶよデブとか。ぱろんさんの人格を攻撃しているとか。ありもしない、どうでもいいことを、色々言ってるみたい。それがまた掲示板にも書かれているようだけれど、けうけむさん本人か、あるいは、まだぱろんさんを手先として使っているのか。あるいは、オフ会でその話を聞いた人が分別なく書いているのか。きっと全部当たっているのだろうな。

ぱろんさんも手先にされてかわいそうと思ったけれど、根拠のない陰口を拡散することを止めない段階でけうけむさんと同じ。そして、オフ会で聞いただけで、面白おかしく書く輩も同じ。いや、むしろもっと悪質。いじめの構図と同じだな。会ったこともない人が、赤青の像を勝手に作って、悪者にして弄んでいる。

でも、それも暇だからできること。それにけうけむさんが捨て台詞で言ったように、わざと世代間格差を意識してその所為にしているだけ。やりきれない思いを抱えているんだろうな。普段もさびしいのだろう。それのはけ口が掲示板。

それにしてもけうけむさん、あれは悪質だ。関わってはいけない人だったなあ。

なにをとち狂ったか、KULから帰って3日後に、会社にまで問い合わせを送ってきやがった。内容はくだらない。俺が彼女の口ひげがでていると指摘したことだと思うけれど、ハラスメントだって言っていた。女性の顔を凝視して、その容姿をけなしたって。勤務している社名を明かした上で、平気でハラスメントするとは、株主として見過ごせない、って書いてあった。ダイバーシティの観点からもどうか、会社の考えを説明せよ、ステークホルダーに対してうんぬんとか、知ってる単語をとにかく並べていた。株主でもなんでもないのに、なんでそんな悪知恵が働くのだろう。一日中そういうことばっかり考えているのかな。

その問い合わせ自体は窓口が総務で、部下がそれを見て、「これって」と俺に報告をくれたから大事にならないで済んだけれど、ある意味本当に性悪。おまけに、詰めが甘いと言うか、「砂原功治」って書いてきてた。フルネームの音がわかったことは意外だったけれど、なんだそれ。人の名前まちがえるとか。ゴダイゴのビューティフルネーム知らないのか?名前は大切なんだよ。嫌がらせするならちゃんと下調べしろよ、ってところだよね。

それに加えて、さらにキモイのが俺をブロックしておきながら、別アカを作ってフォローしてきて、リプも飛ばしてきているぽいことがある。まあ、俺は、鍵つけていないからふつうにログアウトすれば、見ること可能だし、別アカ作ってまで交流する意味はけうけむさんにはないわけで。そこまで手間かけて俺に関わるか?陰口言うためにそれやるか、って思う。俺にとってはどうでもいいことだから、知らん顔してるけれどね。

でも、いい。俺、砂原浩次としてはひとつ大きな教訓を得た。もう、なんとなく非日常な香りがしても惑わされない。動かないこと山のごとく。オフ会に関してはその主義を貫く。罪を憎んでけうけむを憎まず。

もちろん、今まで良い関係を築くことができた人は別格。大切にするべき。そして、その「べき」を俺は守っている。先日も、フランさんのハワイアンキルトの東京ドームでのイベントも行ってきた。ちょうど三浦百恵さんのキルトの本が出たから、みんなの熱気がむんむんしていた。ちょっと熱気にあてられた気はするけれど、趣味はいいよ。キルトやってる人がけっして百恵さんみたいに素敵なわけではないけれど、その人なりに輝いているように見えた。腕太もものフランさんも、目がキラキラして、自分の作品の説明をしてくれた。

一つの世界だけではなく、いくつか引き出しがある人のほうが楽しいよね。そのことをけうけむさんもわかればいいのだろうけれど。でもまだ若いし、きっといつか分かる時はあるだろう。いや、もうあのままかな。でも俺はもう関係ないけれど。

関係ないと言いつつ、これだけ語ってる俺もまだまだだな。よし、気分を変えよう。あっちに戻ってビールもう1杯飲んでから搭乗しよう。マッサージもちょうど終わった。ずっと二人きりにして話題が途切れていたらくぅさんに申し訳ないからな。

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