「お金が大切なはずなのに…。お金のためにマイルの世界でブログをやって、人とからんだり、名前を出さないでブログを4人組で作って運営して、人を囲い込んで根こそぎすくうことをやっていたのに…。最近のかずちゃんは、ちがうんですよ。」
は?かずちゃんって?ああ、YUURIママさんだな。和子だもんな。
「プラチャレのおかげで、人々がマリオットだったらラウンジ入れるからと、ラウンジでオフ会をやったり、人の往来が多くなってそのたびに、東京だ、大阪だ、とわざわざ集ってるんですよ。」
「わざわざねぇ。なんとなくそれは感じていたよ。最近、やたら、カンパイ!YEAH!画像がTLに、それも毎日あがるからね。」
「そうやっていくと、かずちゃんは、4人の中でも一番意志がユルイというか、本来の目的、見失っちゃうんですよ。もう、今は、マイラーを根こそぎ、というはじめに感じていた面白さを忘れてるんです。あの人、なんだかんだ言ってもちやほやされるの好きだし。本来の目的よりも、カンパイレボリューションが楽しいんですよ。」
「それ、くぅさん、それもしかして、嫉妬?」
「わからないです。嫉妬かもしれませんし、歯がゆいのかもしれません。
ただ、この世界に入った目的、みんな、それぞれちがいますよね。家族と旅行だったり、マイルでハワイだったり。僕らは稼ぐことでした。
それぞれ目的があっても、多くが集ってカンパイ!YEAH!に浸食されているように思うんです。淋しい時はどんな人にもあるというのが本当なんだと見せつけられた。もちろん、それはわかります。ただ、稼ぐために入ったのに、楽しさを求めると、さんざん搾取されたインターネットビジネスの塾やらを思い出してもどかしい。結果を出せないことをごまかす楽しさのデジャヴ感がある。」
「もどかしいか…。もどかしい、ねぇ。」
「かずちゃんだって、今までだって、いろいろ紆余曲折あっての、アフィリなんですよ。僕だって。それに、アフィリって、やっぱり外注できることとできないことがあるので、4人で分担というか、人にはその所属するソサエティで役割があるんですよね。でもYUURIママさんのところがね。正直足並み乱れてる。もう、目的から外れまくってるのにカンパイ!ベイベー!会で楽しんじゃってるんですよね。サラさんは同性だから余計に厳しい目で見ていますよ。」
くぅさんの語気が珍しく荒い。沈黙は1分あっただろうか。
「くぅさん。くぅさん…。俺、今、しゃべっていい?
なんかくぅさんがそういう話をしてくれるの初めてでしょう。もちろん軽蔑なんかしない。むしろ俺も4人組入りたいくらい。すごい仕組みだよ。たぶん、俺、すげー、いい仕事すると思う。
それでね、俺、今、どう答えたらいいか、すごく考えてるの。くぅさんは、聴いてください、って言ったけど、実は、聴いてほしいだけじゃないと思うんだよね、男同士って。」
「うん、だから、ごめん。意に添わないこと言うかもしれないけれど、はっきり俺の想うこと言うね。俺、飛びでは入門レベルだけど、テツでは、KOO1008だし。一応、知られているしね。」
あれ、俺、聞かれてもいない告白してるよね。テツでの身バレを自らさらしている。
「くぅさん、YUURIママさんと仕事上、うん、ビジネスパートナーとしてはちょっと考えちゃうね。この話を俺にするくらいだから、くぅさんなら、きっと本人にも話しているだろうし。
その上で、今日もなに?YUURIママさんは、3人が品川にいるのに、大阪でカンパイ!YEAH!カンパイ!ベイベー!でしょ?
決して、彼女がどんな人か、って言うことじゃなく、ビジネスなら考えちゃうね。」
「・・・・」
「あとは、付き合っている人としてのYUURIママさんに対しての思いもあるよね。恋愛だし。感情論。2人が出あった地球だよね。いろんなものがあると思う。感情やしがらみ。
でも、それは俺はわからないし、正直、さっきの話ではないけれどどっちでもいいよ。嫉妬してもしなくても、付き合っても別れても。俺、関係ないよ。推奨でも非推奨でもない。俺が口出すことじゃない。」
あれ、俺、結構、エラそうに話してる?内容わからないこともあるけれど、いいのかな…。
「俺、関係ないよ。推奨でも非推奨でもない。俺が口出すことじゃない。」
「・・・・」
どうしよう、くぅさん黙っちゃった。俺、失礼だったかな。
「あ。俺、今、思ったけど、SPGアメックスもプラチャレも同じだよね。他人から推奨されることでも、されないことでもないよね。ましてや、他人から評価されることじゃないよね。俺が決めることだもん、俺のクレカだぜ。それと同じ。」
「・・・・」
「なんか。うまく言えないけれど、カードも人間関係も恋愛も、どうするかは、自分じゃないと決められない。他人に対しては推奨も非推奨もないね(笑)あるとしたら、確かにくぅさんがやってるみたいに、お金とかなにか他のものが絡む。修行もいくら推奨されたって、お金は自分の財布からだすもんね。うん。」
「ははは。なんか、そう思うと、プラチナチャレンジをどうしたらいいか、必死になってくぅさんに相談しようとした俺、結構滑稽だな。ははははは。」
「ぷっ。そうですね。確かに。ははははは。赤青さんも、その必死さずっと変わらないですよね。はははは。」
「はははははは~~。本当だ。俺、ほんと、笑えるわ。自分でも。」
「聴いてもらってよかった。ブログのことも、YUURIママさんとのことも。全部、僕が自分で決めることですよね。なんかもやが晴れたような気分だ。こうやって言葉にすると意外とアタマがすっきりする。自分でどうしたらいいか決められる。」
「じゃあ。カンパイしようか。あたらしいビールもらって、カンパイ!YEAH!画像でも撮って、ツイッターにアップしようか。だいぶ飲んでるから画像もへたくそでいんじゃない!!たまにはいいよね!大阪に対抗だ!!カンパイ!ベイベー!をぶっつぶしてやれ!!!今日は、思いっきり飲んじゃおうか。」
その日は二人ともずっと笑いながら飲んだ。あの楽だ―さんのTシャツ、やっぱり、オマージュものなんだって。だからロゴが少し歪んでいる。サラさんのパワーストーンはあれ、8万円で売ってるそうだ。仕入れは日本円で3000円超えないくらいだそうだ。値付けがポイントで、15000円でも十分儲けはでるけれど、それだとかえって売れないから、10万円を超えないところで販売するのがポイントだそうだ。世の中にはいろいろな商売がある。
酔っぱらってきたら、くぅさんが、名前を隠してやっているSPGアメックス推奨ブログとアンチブログの両方ともURLを教えてくれた。確かに、俺が穴があくくらい目を通していたブログだった。両方とも。ちきしょう、知らないところで、俺、くぅさんに踊らされていたんだな笑。
二人とも終電まで思い切り飲んだ。楽しかった。今までの交友関係では得られなかった友人だ。そう思うと、YUURIママさんのカンパイ!ベイベー!会の意義も確かに大きいのかもしれないと感じたけれど、それはくぅさんには言わないでおいた。
次の土曜に、プラチナチャレンジをするか否か、計算をしっかりしてみた。金銭的に18万円の意義があるか自分で計算した。あえて金銭的側面のみに注目した。満足やネタ的な側面などプライスレスなものを考えるとまた迷うから。
やらないとソンと書いてあった、くぅさんのブログの文言が頭を巡ったけれど、結果としては、やらないことにした。
金銭的側面だけじゃない。プラチナになったらツイッターのプロフィールに書けるという満足感はあるだろうけれど、プラチナになっても活用しきれる自信もないし、楽だーマンさんとサラさんとご一緒させてもらったラウンジだけでももう十分なような気がした。
もし、また行きたくなったら、コバンザメしちゃおう!
ただ、1度くらいはゴールドの間に、そうだな、夏休み前くらいには、うちのジュークに乗って、軽井沢あたりは家族で行ってみようと思っている。ジューク、オプションもつけて、結構高くなったのにまだ走行距離は3000kmくらいしかない。自力で特典使ってみたい。喜ぶだろうから、お義父さんたちも誘ってみようかな。
トク、ソン。そういう言葉に反応してきた俺もすべて見てきたものをこやしに少しずつ成長しているような気がする。やっぱり俺イズ俺。マイルを通じてまた俺のレボリューションが来た。
おしまい。
(後日談)みどりのお義父さんたちを誘って、軽井沢に行ってみたものの、ゴールド特典では全員分のカクテル・朝食はまかなえず、砂原浩次、思いがけない出費。お義母さんがここぞとばかりに浅野屋でジャムを買いまくったのも俺が払った。いずれにしてもプラチャレの予算はなくなってしまったというオチ。
コメント