恋愛SPGアメックス21 (3)

スポンサーリンク

「オールトゥギャザーナウって、なに?だって、くぅさんは自分のブログ、はてなの有料版あるじゃない。YUURIママさんだって、楽だーマンさんだってブログあるじゃない。サラさんはツイッターとインスタ。でも、なんで?え?どういうこと?」

「あの。ここからです。話したかったこと。本当に軽蔑しないでくださいね。ずっと聴いてもらいたかったです。

あとは念を押すまでもありませんが、他言は無用で。商売の邪魔は困ります。僕だけの問題ではないので。」

商売の邪魔?俺が意味をとらえる前に、すかさず、くぅさんの顔が昨日会った時のように険しくなった。

「僕、バカで金なかったんです。昔。本当に。それでお金も欲しかったし、有名にもなりたかった。ビッグになりたかった。革命起こしたかった。みんなに認めてもらって、いい暮らししたかったんです。

でも、コネも学歴も大したことないし、なにかスポーツや芸能ができるわけでもない。イケメンでもない。そこで出会ったのがマルチだったんです。」

くぅさんは、うつむき加減で続けた。

「でもそこでも稼げるわけでもない。稼げるのは米粒みたいな一部だけ。でも、みんなが稼げるように見せますよね。そして、その、稼げると他人をあおる人は、稼げなかった人を前にしていざっていう時には、自己責任と言って逃げます。その時はそのからくりを知らなくて、僕は自分を責めた。稼げないのは心根がなっていないのかと思った。

もっと高いお金を払って、啓発セミナーに行ったり。燃えている火の上も精神統一していれば歩けるといわれるセミナーもでました。もちろんやけどしました。リアルに。でも気づかなかった。

ワーホリもたいした実績残せなかった。ワーホリが楽しかったように言ってるのもあれ自己申告です。留学もできなかった。帰国してからも、お金遣ったうえに、さまよいました。

心根がなっていない自分を認めたくなかったから。

さまよって、やっと芽が出たのが転売塾でした。半年で50万しました。50万って麻痺してましたよね。でもその時はわらにもすがる思いがあった。

そこで、うちら、4人は同期だったんです。その転売塾そのものはもうありませんが、楽だーは転売を今でもやっています。サラも。それで、そこから、アフィリにも手を広げて行ったんです。いわゆるネットビジネスです。レバレッジってやつです。」

ネットビジネスってあんまり良い印象ないけれど、頭ごなしに否定はいけない。とりあえず、合いの手はいれないと。

「あー。あのSPGアメックスブロガーみたいなの?」

「ちょっとちがいます。あれは正直玉石混交。

僕は、アフィリは、はじめ、情報商材やりました。ほら、ウシジマくんの天生翔って知ってます?ハイパーメソッドみたいな。ああいうカンジもやりました。あれも実在モデルいますよね。会ったことありますよ。FXやらスロット、転売、マルチ、なんでも情報商材を売りました。サイト量産型というのもあるんですが、たくさんサイトを作る、同じことを何方向からも攻めるやり方もそこで体得しました。」

ちょっとなんのことだかわからなくなってきたけれど、とにかく今はくぅさんが話す時間だ。社内研修で習った部下への接し方のスキルを使ってみよう。大きく首を振ってうなずいた。わざとらしかったらどうしよう。でも、くぅさんは続けた。

「簡単に言うと、地引網で追い込むように、両方向の意見を述べたサイトをどんどん作って、人を混乱させたり、どっちに転んでもいいようにしているんです。」

「ああ。ってことは、SPGアメックス推奨も、非推奨も両方ってこと???それをやってる4人組??」

なんだ?くぅさんって、アスペ?一人何役もやってるってこと?俺、そこそこ人生経験あるつもりだけど、全体像が把握できない…。

「ああ。ってことは、SPGアメックス推奨も、非推奨も両方ってこと???それをやってる4人組??」

くぅさんはなんかおかしいのか?いや、普通だ。アスペなのかもしれないけれど、今日までそんなこと微塵も感じなかった。だからアスペじゃないはず。もう少し話をじっくり聴こう。

「そうです。たまたま、今、目にしているものはそうですね。一人が真逆のことを複数のサイトで表現するんです。扱う情報も4人ですから幅広いですよ。

ダイエット、美容、ハゲ、体臭とかね。ここら辺はライバル多いけど、人をあおれますから。悩みが切実なほど、ネタとしてはいいんです。

YUURIママさんやサラはパワーストーンなんかもやってますね。見たでしょ?サラの気持ち悪いパワーストーン。

あ、帰り際に、嬉しそうに、サラがピース!ピース!したのは、赤青さんがじっと話を聴いていて、自分たちのボロが出たら嫌だったからですよ。それが出る前に帰ると言ったからほっとしたのですよ。

かずちゃんのカラーもそうだけれど、いわゆるスピリチュアルがらみって、一番怖いのはじっとじっと話を聴かれて、整合性を問われることなんですよ。

でも、まあ、ぼろがでても負けませんよ。しゃらっとして、はい次、っていくんです。はんぱないです。」

やっぱりサラさんはあやしいんだな。俺の直感当たりだな。でも、きっとくぅさんの論点はそこがポイントではないから口ははさまないでおこう。

「そして、マイラーはそういうネットビジネス由来の人に毒されていなかったんです。旅が好きな人が細々やっていた。

でも、最近は、まあ僕たちも含めて、旅なんか好きじゃなくても、お金になるからと、旅好きのふりをして、参入です。実はネットビジネスと旅って親和性がありますから。成功のアイコンとして豪華な旅を見せつける人もいるでしょう。そういう中で、質が悪いコピペブログが増えてきた。あれは、正直ださいですが、ああいうのがあると、「ふり」でやってる僕たちが目立たなくて助かる。

まあ、黒船襲来と同じようにできたんです。簡単。面白い位でした。うちら4人はアフィリではどちらかというと落ちこぼれで、稼いでいた人からするとクズみたいなものだったのですが、ここでは今のところ失敗や不作はないです。」

「はぁ。クズ。クズ、ねぇ。」

「顔出ししてキャラ売りしているブログもありますが、顔が見えないのになんか売ってる感強いブログあるでしょう。それがちょうど都合がいいんです。

あ、顔が見えないっていうのは顔出しのみならず、書き手のキャラが見えないことです。

どっちの意見も述べられるし、ヘマしてもすぐに辞められるし。それを量産していけばいい。すると、勝手にマイラーが騒いでくれて、論争始めてくれるから。」

「なるほど。じゃあ、推奨派も非推奨派も元は同じ4人組ってことだよね。」

「ですね。他にも同じスタンスの方はいると思いますが、うちらは4人グループでお金を手にするために、それをやっています。楽しく旅をする、とかそういうきれいごとだけではなく、お金のためにという目的があります。旅はたのしいですけれど、仕事です。それよりも、マイルや得したいひとを根こそぎすくっていきたいんです。」

「前に言ったかずちゃんのカラーへの誘導はあれは表向きですね。アフィリのほうがよほどお金を生みます。」

衝撃的な告白だ。でもここではくぅさんを受け止めることが大切だ。

「わかるよ。ない袖は振れないからね。お金は大切だよ。愛情で勝負するところもあるけれど、やっぱりお金は大切。でもさ、じゃあ、結局、SPGアメックスはどっちなの?プラチャレはやったほうがいいの?」

自分の理解できることに話題を移したい。SPGアメックス。あせって、ちょっとかっこつけて、略して、プラチャレと言葉にしてしまった。言葉にしたらちょっとこなれた感があって、自分がすこしかっこよく思えた。

「そんなのわかりませんよ(笑)。それにどっちでもいいです。推奨も、非推奨も。実際、本当に良かったら、この世界は人には言いませんよ。前も言いましたよね。人に言うからにはないかしら言うことに利益があるんですよ。

題材はなんでもいいんです。それがアフィリエイトです。もちろんコピーライティングのスキルは必要ですけれどね。」

「・・・・。お金は大切だよ。だから軽蔑なんかしないよ。話してくれてありがとう。」

なんだ?コピーライティングって???コピーってパクることか?知らない言葉がまた出てきた。せっかく、プラチャレって略して少し成長した気分になったけれど、元の木阿弥だ。

「赤青さんらしい反応だ。やっぱり、あなたは信頼できる善人だ。ここまで話して、今まで隠し事をしていたような気分は少し晴れました。でも話したいことはここからなんです。YUURIママさん、お金が大切なはずなのに…。」

コメント

タイトルとURLをコピーしました