俺はオフ会のために海外に行く (6)

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ここまでのあらすじ
ラリッパさんというKUL在住の方に誘われて思い立ったが吉日的に海外オフ会のためにKULにでかけていった砂原浩次。しかし、思い描いていたものとどんどんかい離していくKULなう。SPGアメックスのおかげでアーリーチェックインができたものの、直DMが来て…。

「0次会はパビリオンですよ。ディン活しましょう。15時で。$honさんは無事シンガ出ていてもうすぐ着くようですから、まずうちらは先に集いましょう。」

【KUL】鼎泰豊クアラルンプール Pavilion店 世界鼎泰豊紀行15店目
世界鼎泰豊紀行15店目はマレーシア・クアラルンプールにあるパビリオン店です。世界鼎泰豊紀行、着地点が見えません。でも、やめるわけには行きません!パビリオンはKULの繁華街エリア、ブキッ・ビンタンにある商業施設パビリオンの中にあります。ここは

なにこれ?聞いてないし。これ、行かないと出遅れ?それになんでこれだけ個別DM?他の人はどうなってるの?でも、0次会?その当たり前感がちょっと気になる。それに、うーん、パビリオン?それどこよ?わからない。でも行かないで出しぬかれるのも嫌だ。

これが地元の埼玉や浜松町新橋エリアなら、自分ひとりでも大丈夫だけれど、下調べもしていないパビリオン?行けるかな?でも、クルのオフ会まで来て所在ないのは嫌だ話題に着いていけなくなるのもみっともない。それに、ラリッパさんはみんなと会ったことあるけれど、俺はない。一秒でも早く面識をつくったほうがいいよな。まだもう一眠りして、散歩できると思ったけれど、参加しよう。

それに今までディン活をツイートしたことはない。俺にとって新境地。みんながやっていることだもん。俺イズ俺でもやっておかないと。ちゃんと体験した上で、その価値を判断したいんだ

こちらはジンディンロウの小籠包な。XLB

「りょ。現地ですね。」

と、フレンドリーに返信しておいた。

パビリオンに着いて、鼎泰豊まで行くと、男性1人と女性2人が立っていた。

あ、あれだ、と思ったけれど、また容姿を見てビックリした。3人ともかなりボリュームがあるカンジ。いわゆるデブ。服装もなんだかあまり見る感じじゃない。

女性の1人はノースリーブで、太ももみたいな腕がでている。女性の容姿について言及したらハラスメントだと管理者講習で習ったから、顔にも出してはいけないけれど、あれじゃ、みどりがナイス・バディと言えるレベル。

深呼吸してから3人に近づいていくことにした。もう一人の女性もだらっとしたTシャツと今ではあまりみないオーバーオールをはいている。なんだ、あれ?ボブソンか?ボブソンっぽいマークが見える。でもまてよ、よくよくみると、ボブソンじゃなくて、「dobson」って書いてある。パチっぽくないか?あの、オートグラフで会った楽だーマンさんのTシャツと同じカオリがする。パチだな。一瞬ブランドっぽいけど、なんか残念コーディネート。

太っている男性は、極度乾燥って書いてあるTシャツを着ている。日本で見ることがないスーパードライだ。生地感からすると本物っぽいな。ただ、髪型が乱れた統制のとれていないムロツヨシみたいで、南国ではさぞかし暑いだろうと思った。

だめだ、服装や容姿に気を取られて、ドキドキしてきた。俺がドキドキだよ。顔に出してはいけない。わざと元気に、なるべく明るく、「はじめましてぇ~。あかあおでぇ~す。」とお辞儀しながら近づいて行った。すると、3人とも笑顔で迎えてくれた。一安心。乗り切れた。

席に着いて、腕太ももがフランソワーズさんで、もう一人のテンションがあまり高くない人がけうけむさんだということがわかった。すごいな。二人とも存在感がみどりよりも、パンチがある。あまり見たことがないパターン。

3人が揃ったところで、入店し、オーダーはさささっとラリッパさんがしてくれた。フランソワーズさんが、ラリッパさんが選ぶたびに、

「それいい!」「すごくディン活っぽい!」

といちいち反応しているのが面白かった。

オーダーし終わったあとに、ラリッパさんが、当たり前のように言った。

「あ、赤青さん、もう一人来ることになりましたから。たぶん、もうすぐ来る。赤青さん、羽田からのフライト一緒だったんじゃないかな?ヤブローさん、ご存知でしょ?たぶんフォローし合ってる。あの人、赤青のダブルダイヤで、今朝、ANAで着いて、1泊からの明日JALで帰るみたい。今回のオフはもともと予定がなかったみたいで、明日、フランちゃんと、リッツの中華でランチする約束だけだったみたいよ。なら、0次会どうぞーって声かけて、ちょっとだけでも合流したいって。構わないですよね?

てか。それ、俺、断れるの?もう決定事項じゃん。その真綿で首をしめるような、提案の仕方。みどりみたい。それに腕太ももがフランちゃんか…。何か越えられない理不尽さがある。はあ、なんかまた現実っぽい。せっかく非日常のために海外オフに来たのに。でも、断れないなら、ちゃんと笑顔で答えなきゃ。

「おー、いいですねー。そうそう、ラウンジから搭乗まで一緒だった方いらっしゃったんですよ。きっとそれがヤブローさんかな?」

「たぶん。ヤブローさん、声でかいからどこでも目立つよ。ははは。」

いやほんと、すげーうるさかったし。耳栓必要レベルだったんですけれど。まあ、でも先入観はいけない。ただ、ヤブローさんに対して予習してない。紫ダイヤってもうやばいよ。殿上人じゃん。それに、スイートラウンジにいた時みたいに、人のうわさ話ばっかりになったら嫌だな。

ふぅ。仕方ないな。俺に選択の余地ないみたいだし。初海外オフだけど、越えなきゃいけない壁が多そう。それに明日のランチって何?俺は呼ばれてないし。俺、ハブられてるの?もしかして?招かざる客ってこと??

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